傷口からばい菌が入ると、白血球が駆けつけ、これを捕食します。白血球はスーパーオキシドから過酸化水素を発生させるのです。
この過酸化水素が生体内の鉄や銅などの金属イオンと反応すると、細胞毒性の強いヒドロキシルラジカルが発生します。 |
またポルフィリンなどに光を照射すると発生する一重項酸素(102)なども活性酸素です。 活性酸素は他にも様々な要因によって発生します。
これら4つの活性酸素のうち スーパーオキシドとヒドロキシルラジカルの2つだけが、フリーラジカルとよばれています。 残り2つの活性酸素はフリーラジカルではありませんが、容易にフリーラジカルを発生させますので、同じような働きをもっていると考えられます。 |
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また、フリーラジカルは、対になってない電子(不対電子)をもっています。いろいろな物質は、分子や原子から構成されており、その周囲には電子が回っています。電子が対になっていれば安定的になっており、対になっていなければ不安定(フリーラジカル)で、絶えず、対になろうと電子を探しています。
つまり、隣の分子から電子をひき抜こうとするのです。
分子がフリーラジカルによって電子をひき抜かれると、その分子は<酸化された>というのです。
不安定な分子は、安定な分子から電子を奪い取って「酸化」、自らを安定させます。ところが酸化された分子は、不安定になったので、違う安定分子から電子を奪うことになります。
このようにいったんフリーラジカルが発生すると、酸化反応はつぎつぎと連鎖的に続いてしまい、これを<フリーラジカル連鎖反応>と呼びます。 |
ヒトは、たとえばストレスが生じたとき、からだの臓器に十分な量の血液がいかなくなり、
一過性の「虚血」の状態になります。この場合にもフリーラジカルが産生されて、各臓器に障害をひき起こします。ストレスによって胃のあたりがキリキリと痛み、ひどいときには吐血することがありますが、それはフリーラジカルによって胃粘膜が傷つけられた結果です。
また、急激に運動をすることによっても、フリーラジカルは産生されて、健康維持を目的にはじめたつもりでも逆効果になってしまう場合があります。
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私たちのまわりにはフリーラジカルの発生源が非常に多くあって、フリーラジカルの中で生活しているようなものと考えていいのです。 |
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定期的な健康診断は、種々の病気の早期発見に有効であり、ほとんどの方が毎年受診されていると思います。
人間ドックなどでは、放射線を使った検査が行われますが、放射線を使うレントゲンやCT検査で寿命が短縮されるようなことは特に知さられていません。
胸の写真を1回撮りますと、原子爆弾の被爆や放射線療法の際のように、放射線が照射されるために、胸部に存在するその患者さんの各細胞が被爆し、死滅し、やはり寿命が縮まるといった現象が起こるのです。
特に、―胃の透視―ではなんと、1年半も寿命が短くなるといわれています。
胸部 X線
撮影 |
1.5日 |
医療用放射線照射に
曝されることで被爆し
寿命が短縮される |
| 胃 透視 |
1.5年 |
CT 断層
撮影 |
150日 |
| 東京大学理学部 加藤邦彦先生の研究 |
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